予備校レポート Yobiko Report

「佐野らーめん店」で新しい人生を歩んでいく受講生や講師の方たちを、佐野らーめん予備校スタッフが直撃取材しました。

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和食料理人が、佐野らーめんに和の技法を融合。
家族連れに優しいラーメン店「佐よし」
サトウの日(3月10日)にオープン!!

受講生
佐藤 義之さん
作成日 2022.03.15

佐藤 義之さん

受講生を紹介するレポート、今回は3月10日オープンした「佐よし」の佐藤さん。取材に伺った当日はオープン直前の、まさに準備真っ只中。店舗に伺い、佐野らーめん店を出すきっかけから独立までのお話をたっぷりと伺いました。

子供の頃に食べた佐野らーめんの美味しさが忘れられなかった。

佐藤さんは元々、和食料理人でした。学校を卒業後は地元栃木を離れ、料理の鉄人でお馴染みの中村孝明氏の店に就職。その後、いくつかの店で修行を重ね、和食の腕を磨いてきました。そんな佐藤さんが、地元でラーメン店を出そうと思ったのは都内の店で働いている時。「そのお店は米と出汁にこだわっていたこともあって、3つの出汁の資格、出汁マイスター、健康出汁アドバイザー、出汁ソムリエを取得したんです。出汁と向き合っていると、そういえば佐野らーめんのスープは美味しかったなって思い出したんです。生まれが佐野で、幼少期の頃からラーメンが大好き。よく、こづかいを握りしめてラーメンを食べに行っていました。そんな、いろんなことを思い出していたら、佐野で店を出したいなと思いはじめたんです。どうやってお店を出そうかとネットを検索していた時に、佐野らーめん予備校を知り、“ここなら”と思い入学を決めました。」

予備校は、佐野らーめんの基礎が学べて、様々なサポートが手厚い。

料理人でありながら、佐藤さんがらーめん予備校に入学したのは明確な理由があったからです。「料理の基礎は習得していたので、佐野らーめんの基礎をきちんと学びたかったんです。そして自分の知識と掛け合わせたいと考えました。特に麺づくり、青竹は勉強になりましたね」。また、助成金の仕組み等、経営面においても学べたのは大変役立ったそうです。「この予備校は、未経験の方でも入学が可能。間口が広い予備校でありながら、その分サポートが手厚いんですよ。現在、店づくりを行っている最中ですが、予備校のスタッフの方がよく見に来てくれます。卒業して終わりではないのが心強いですね」。

未就学児には、無料でらーめんセットを提供。

お店で提供するラーメンについて伺うと「私が和食の職人だったので、和の技法を取り入れたラーメンにしたいと思っています。」と教えてくれました。ラーメンは醤油、塩、味噌の3種類、餃子は2種、さらに丼も想定していて、メニューは豊富です。そして話を伺いながら驚いたのが、未就学児に限り「らーめんセット」を無料で提供する予定だということ。そこには佐藤さんの強い思いが込められていました。「若手の修行中に結婚したので、金銭的に大変な時がありました。どこかに出かけようとしたり、外食しようと思っても我慢をしてしまう。そんな思いをしなくてすむように、小さいお子さんには「らーめんセット」を無料でお出しします。私が小さい頃、佐野らーめんを食べて育ったように、お子さん達にも“佐野らーめんって美味しい”って思って欲しいんです」。
佐藤さんには4人のお子さんがいます。実は厨房の床に、可愛らしい子供達の手形が4つあり、何ともほのぼの。佐藤さんの家族を大切にしている気持ちが伝わってきました。

小さい子供でも連れて行きやすいラーメン店にしたい。

家族を大切にする佐藤さん。店づくりにも随所に愛があふれていました。「気軽に小さなお子さんを連れて来やすいように、小上がりを20畳の広さにし、寝かせられるベッドを用意しました。トイレの隣には、おむつ交換台を設置します」。店舗の内装を手がけているのは、佐藤さんの高校時代からの友人で、建設会社を営んでいる瀬下さん。「ファミリーが来やすいお店というコンセプトは聞いていました。でも一人で来店するお客様もいますので、予定にはなかったカウンター席を提案しました」。互いに意見を出し合い、佐藤さんは提案を色々と受け入れたそうです。「私はラーメンを提供する側の視線で考えてしまいますが、則春(瀬下さん)はお客様の視点で提案してくれます。私にはない発想でした」。他にも光をより多く取り入れるために、壁に大きな開口部をつくったり、佐藤さんが調理をしながらお客様の顔を見られるように床の高さを上げたり。「お客様も店主の顔を見られるお店にしたかった」と瀬下さんは教えてくれました。

オープン日は、佐藤だから3月10日!

オープンは3月10日。「私が佐藤だから。さ(3)月とう(10)日で良いだろうと思ったんですよ(笑)」。とにかく、来店したお客様に喜んで帰っていただきたい。お客様が笑顔になって帰ってもらうのが一番。そのためには努力は惜しまないと話す佐藤さん。「佐よし」に来ればきっと、自分自身だけでなく多くのお客様の笑顔を見られるはずです。

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